「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 客室に和紙や漆 伝統生かし改装 カニシーズンへ福井県越前町の料理宿
北陸新幹線県内開業後初めての越前がにシーズンを前に、福井県越前町厨(くりや)の「料理宿やまざき」は、内装に越前和紙や越前漆器の技を取り入れた客室のリニューアルを行った。9月19日、内覧会を開き、伝統を感じながらくつろげるこだわりの空間をPRした。
目玉は越前海岸を望むカウンター付きの縁側や、畳敷きのベッドルームを備えた2階の特別室。ふすまや壁紙の一部に越前和紙を採用し、窓際の茶棚の柱には越前漆器職人が拭き漆を施した。洗面鉢には一点物の越前焼を使用した。
和室で休み慣れていないインバウンド(訪日客)や若い客層向けに、「昔ながらのものに囲まれながら現代の感覚でリラックスできる」(山崎嘉朋社長)よう意識したという。
食事どころも、柿渋で染めた越前和紙のついたてを取り入れるなど一新。7月末に完成し、既に関東圏の新幹線客などから好評を得ているという。