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刀根瑛昌
トップページ > ニュース > サクラマス 魅力味わって 刺し身、カルパッチョ、焼き魚… 5店舗で10月限定 福井県越廼漁協が海水養殖
福井県福井市の越廼漁協が海水養殖に取り組む「こしのさくらます」を周知しようと6月の1カ月間、市内の5店舗で独自メニューが提供されている。刺し身やカルパッチョ、焼き魚など、各店がこしのさくらますの魅力を生かした料理が味わえる。
同漁協の海水養殖は2018年に始まった。市も補助金を給付するなど後押しし、漁閑期の冬季に取り組む事業として定着化を目指している。5シーズン目の今季は3~5月に約680㎏水揚げ、前季をわずかに上回った。脂がほどよく乗り、初めて鮮魚としても流通、刺し身でも楽しめるという。
こしのさくらますの魅力を広めようと同漁協が市内で提供店舗を募り、賛同した5店舗がメニューを考案した。飲食店を展開する柳町グループは2店で提供。「柳庵」(順化1丁目)では、しょうゆとゆずで漬け焼く幽庵(ゆうあん)焼きにし、上品な1品に仕立てた。「やなぎ町」(順化2丁目)では焼き魚弁当として店頭に並べる。柳町グループの柳町剛弘専務は「養殖の強みを生かし、個体差がなく安定したおいしさがある。ぜひ賞味いただきたい」と話す。
道の駅「一乗谷あさくら水の駅」は、地元酒造のみりん粕で漬け焼きにした品を盛り込んだ「一乗谷あさくら 春の膳」を提供している。担当者は「身がふっくらで、自家製のねぎみそとも相性が良く客から好評」と太鼓判を押す。
同漁協は「養殖方法は試行錯誤を重ね、毎年品質も上がってきている。多くの人に味わってもらえたら」と話している。
一部店舗では予約のみでの提供や、数に限りがある。提供期間を含め、問い合わせは各店舗へ。