厳選越前がに皇室へ　福井県坂井市の鮮魚店　きょう15匹献上

　皇室に献上する越前がにの釜ゆで作業が２月９日夜、福井県坂井市三国町の鮮魚店で行われた。鮮やかな紅色を帯びた冬の味覚の王様は同日発送され、10日に届けられる。

　1922年に始まり、今年で97回目。調理は町内４軒の持ち回りで、今年は田島魚問屋が担当した。

　三国港に６、７日に水揚げされた中から、体長80～90センチ、重さ1.3キロのズワイガニを選び、真水で締めた後に約40分ほどゆでた。形が良く身の詰まった15匹を厳選し、冷ました後、形を整えて箱詰めしていった。

　田島魚問屋の山岸香重子代表（66）は「今年は10年に１度の寒さで、特に身が締まっておいしい。最上級のカニを召し上がっていただければ」と話していた。

　同社から直送で天皇、皇后両陛下、上皇ご夫妻、秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家へ届ける。