競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 越前がに調理に手応え 福井県立美方高校で実習
福井の冬の味覚、越前がにのゆで方や調理法を学ぶ実習が12月8日、福井県立美方高校で開かれた。同校食物科の1年生22人が、セイコガニを使ってオイルパスタを作った。生徒らは「分解の方法などについて学ぶいい機会になった」と話していた。
小浜魚商協同組合の野村浩理事長が講師を務め、越前港で水揚げされたセイコガニ26匹を使った。
生徒は「セイコガニのゆで時間は15分が目安」と指導を受け、実際にゆでた。ゆであがると、野村理事長から手ほどきを受けながら分解して、みそや外子、脚の身を取り出した。
オリーブオイルやニンニクと一緒に身やみそを炒め、トマトやほうれん草も混ぜて完成させ、さっそく食べた。女子生徒は「カニの風味がしっかりしていて、とてもおいしかった」と満足していた。
実習は越前がにの食文化を継承しようと、福井県が開いた。2010~19年度は県内の中学校に出向いて、昨年度は「ふくい農林水産まるごとフェスタ」などのイベントで食べ方講座を行った。
食に関する学科の高校生や料理人を目指す専門学校生を対象に、11月から各校で開いていて、美方高は3校目。今後は仁愛大人間生活学部健康栄養学科などを対象に実施する予定だという。