越前がにならおまかせ
納谷一也
トップページ > ニュース > 食の宝庫 猛プッシュ 福井県福井市、首都圏でフェア
福井県福井市は11月、首都圏での食のPRイベントを続々打ち出している。飲食店での福井の食材提供や市食のPR大使の監修メニュー、食材だけでなく伝統工芸も発信する物産展など、2024年春の北陸新幹線県内開業に向け、食の宝庫福井を猛プッシュする。
居酒屋に新メニュー 橘ケンチさん監修
福井市食のPR大使を務める橘ケンチさん(EXILE)が監修する「越前福井フェア2021秋」が、橘さんが所属する「LDH JAPAN」が運営する東京都目黒区の飲食店「居酒屋三盃(さんばい)」で開かれている。15日から約1カ月間の日程で、福井の食材の魅力を引き出した5メニューや地酒が提供される。
中核市である同市が、他の嶺北市町との連携強化のために進める「ふくい嶺北連携中枢都市圏事業」の一環で2019年度から開き4回目。
橘さんが監修した、越のルビーの甘酢漬け、油揚げやジビエなどの焼き物盛り合わせ、九頭竜まいたけや美山しめじの天ぷらなどの新メニューをはじめ、漁期が始まったせいこがにのグラタンや越前おろしそばを用意。日本酒は福井市や永平寺町の4酒造をそろえた。
訪れた女性客は「フェアを通じて、福井の食を知れてよかった。福井に旅行で訪れてみたい」と話していた。
魅力、買って堪能を 物産展、工芸品も
福井の食や伝統工芸の魅力を知ってもらおうと、東京・上野の上野マルイで小規模物産展「福いいネ!フェア」が開かれている。約20事業者の50品目以上の商品がそろい販売している。30日まで。
県内誘客促進へ福井市が初めて企画。6日から同店イベントスペースに、市内事業者の商品をはじめ、嶺北地方の越前そばや油揚げ、越前焼、繊維メーカーによる布製品など幅広い商品を並べている。
購入者には金額に応じていちほまれをプレゼント。20、21日には、市新幹線プロモーション課の特命係長に任命されている「福いいネ!くん」が初の東京出張で登場し、福井の発信に一役買った。
お店で味わって 福井県産食材や地酒提供
首都圏の飲食店で福井の食材を使ったメニューを提供する「福井美食フェア~#福井ご縁の店で味わう~」が、1日から繰り広げられている。30日までの1カ月間で食材の販路拡大を目指す。
県と福井市の共催。冬の味覚の代表・越前がにをはじめ、そば、いちほまれ、越のルビー、若狭牛など県産食材30品目を使ったメニューを、76店舗で提供する。さかほまれを使った地酒も提供する。 2016年度に「福井市フェア」として始まり今回で6回目。昨年の参加店舗らからは「知らない食材を知れて良かった」など好評だったという。
そば情報、リーフレットに 11市町 作成配布
福井市など嶺北11市町でつくる「ふくい嶺北連携中枢都市圏」は、圏域のそばの魅力を首都圏などで発信するリーフレット「ふくいとそば。The Leaflet」を作成し、このほど配布を始めた。2022年度までの秋冬に計4回発行予定で、表紙には市食のPR大使の橘ケンチさん(EXILE)と坂井市出身の女優高橋愛さんが各2回起用される。
「ふくいとそば。」は20年2月、県産ソバを使う嶺北と首都圏の61店を掲載したフリー冊子して作成され、21年2月にはポスターが作られた。リーフレットは、より気軽にそばにまつわる情報を手にとってもらおうと企画し、橘さんが所属する「LDH JAPAN」が監修した。
A4判見開き4ページ。第1弾はおろしそば特集で、県産そば粉を扱う5店舗の紹介や橘さんのインタビュー、北陸新幹線県内開業を見据えた嶺北圏の鉄道マップを掲載した。
5千部作成し、東京のアンテナショップや県内の観光案内所などで配布する。3月発行予定の第2弾は高橋さんが表紙を務める。橘さんは「県外の方はもちろん地元のみなさんにも、改めて福井嶺北の魅力を再発見してほしい」とコメントしている。