トップページニュース調査・研究 > 県と東大の「希望学」何を調査? 越前がにめぐる人々の挑戦など14テーマ

県と東大の「希望学」何を調査? 越前がにめぐる人々の挑戦など14テーマ

2011年09月06日

調査・研究

 東京大社会科学研究所と福井県は2009年度から共同で「希望学プロジェクト」を進めている。希望とは、具体的な「何か」を「行動」によって「実現」しようとする「願望」である-と定義。希望と社会の相互関係を考察する。

 同研究所が05年度に始めた新しい学問分野。岩手県釜石市で行った地域調査では、一人一人の希望がネットワーク化されることで、希望が個人にとどまらず、地域の希望、地域の活性化につながると導き出されつつあるという。

 釜石市は東日本大震災で壊滅的な打撃を受けた。同研究所の玄田有史教授が市の防災課長に電話したところ「希望はなくなりました」と言われたという。希望学では「困難を経験しながら希望を育んでいくことこそ本当の意味がある」との考え方があり、被災地にこそ希望が必要で、生まれてくるとする。

 福井での調査は09年度からの4年間。東京大や福井大、東洋大などの研究者約40人が▽自営業と雇用▽Uターン者のライフコース▽繊維産業▽原発の地元経済、社会への影響-など14テーマで、県民が抱く希望を多角的に調べている。

 7月の第1回中間報告では、越前がにをめぐる人々の挑戦や、企業経営者の夢、希望が従業員とどう共有されているかなどの発表があった。福井市内の5県立高の同窓生約1700人を対象に意識調査も行い、結果の分析を進めている。

 「個々の調査から新しい視点、発見をもらい、県の政策に取り入れることができる」と県政策推進課は意義を説明する。県民の意識を探ることで政策のバックグラウンドにもなるという。12月に2回目の中間報告を行い、12年度に研究成果を取りまとめる。


関連するニュース

全て見る

おすすめの宿

おすすめの宿一覧

割烹旅館 越前満月

割烹旅館 越前満月

広大な敷地にわずか9室をしつらえた木造平屋造りの宿。広々とした部屋、和の庭園、贅を尽くした露天風呂付客室がお迎えします。

越前厨温泉 あらき

越前厨温泉 あらき

限定6室 海と夕日と蟹の旅館

光風湯圃 べにや

光風湯圃 べにや

3年の構想を経て再建された"老舗旅館"

おすすめの料理店

おすすめの料理店一覧

開花亭

開花亭

国指定有形文化財に選ばれた歴史ある老舗料亭。ここでしか出会えない、職人技が光る贅の限りを尽くした越前がに料理を堪能できます。

長者町 いわし屋

長者町 いわし屋

至高のゆで蟹の秘密は絶妙のゆで時間

越前かに料理「鹿島」

越前かに料理「鹿島」

三国の海・空そして極上の越前かにフルコース料理!

越前がに職人

一覧

長年の経験と技術でカニの居場所探る

中野良一

詳しくはこちら

越前ガニのおすすめ料理

おすすめ料理一覧

越前カニ雑炊

越前カニ雑炊

4人分

寒い冬にぴったりの心も体も温まる越前がにの雑炊