「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 食 > 捕れたてヤリイカその場で刺身に 越前町の道の駅で初企画
福井県越前町で朝に捕れたばかりの新鮮な活(かつ)ヤリイカが、同町厨の道の駅「越前」の軽食コーナーで販売されている。漁が終わる4月までの期間限定。その場で刺し身にして味わうこともでき、観光客らの人気を集めている。
同町では1月中旬からヤリイカの漁が始まった。旬の海の幸を最もおいしい状態で味わってもらい、町の魅力を感じてもらおうと初めて企画した。
墨を吐く生きたイカを提供するには、他の魚とは別の水槽などで生かしておかなければならず、扱う鮮魚店や飲食店は少ないという。同コーナーではポンプが付いた特製のトロ箱に入れて、店頭に置いている。
体長は約30センチ。白く透き通っており、トロ箱の中でも弱ることなく元気に泳ぎ回っている。1匹千円で刺し身にでき、ご飯とみそ汁、小鉢の「ご飯セット」(300円)を頼めば定食になる。刺し身は、しょうゆにつけても身が動くほど新鮮で、コリコリした独特の食感が楽しめる。持ち帰ることもできる。
同コーナーの担当者は「一度食べるとほかのイカが食べられなくなるほどおいしい。ぜひ味わってみて」と呼び掛けている。今が旬のサワラを使った「さわら定食」も提供しており、今後も旬の魚を楽しめるメニューを用意していくという。