「かにまつり」のPRに奔走
池野政義
トップページ > ニュース > 商品、特産物 > 生産者の思い添え 農水産物 産地直送 ECサイト、福井県福井市がオープン 52品記事、写真で魅力発信
福井市産の農林水産物や加工品を紹介、産地直送する同市のECサイト「ふくいさん」が9月29日、オープンした。こだわりの52商品を、ひたむきな作り手の人柄がにじみ出る記事や魅力が伝わる写真とともに紹介。生産者の販路開拓や情報発信を支援するもので、同市の担当者は「熱心な取り組みを下支えし、品質やサービス向上のきっかけにしてもらいたい」と話している。
新型コロナウイルスの影響で売上高の減少に見舞われている生産者支援策の目玉事業。作り手や商品の魅力を全国に広く発信し、新たな販路としての役割のほか、発送業務省力化による生産者のサービス向上やマーケティング情報の還元による商品改善などにつなげる。
新規就農者をはじめとする市内農林水産業者の30個人・団体の商品をそろえた。季節の野菜やそば、しょうゆなどの加工品、木製の椅子など幅広いラインアップで、今後越前がにやオリーブ、越前水仙など、年内に40個人・団体の80商品ほどに増やしていく。
記事は、生産者の横顔が垣間見えるストーリーを重視し、生産現場の写真や手元に届いた時の商品イメージとともに掲載。顧客と生産者が向き合う場としての商品へのレビュー機能も設けた。サイトでは旬の商品をピックアップしたり、掲載している作り手を一覧したりできるようにした。
県外にいる家族への贈り物や福井ゆかりの県外者の購入などを想定。市の各SNSで広報する。市農政企画課の担当者は「意欲的で魅力的な生産者を広く発信していく。自らのブランディングに役立てられるような情報をフィードバックし、売上高向上や生産規模拡大に貢献したい」としている。
オープンを記念し、購入者先着千人にいちほまれのパックご飯プレゼントや、会員登録でお得なクーポンがもらえるキャンペーンを実施中。今後も越前がに解禁やお歳暮の時期を捉えて実施し利用促進を図る。