「かにまつり」のPRに奔走
池野政義
トップページ > ニュース > 食 > 「GIカニ」おいしい 登録受け、中学生に食べ方指南 越前町漁協
越前がに漁の解禁を受け福井県の越前町漁協は9日、県内の中学生を対象にした食べ方講座を同町越前中で開いた。生徒は悪戦苦闘しながらカニをむき、地元を代表する冬の味覚を堪能。とびきりの笑顔を見せていた。
越前がには今年9月、地域の伝統的な農林水産物などを知的財産として保護する国の「地理的表示(GI)保護制度」に登録。ブランド強化に期待が高まる中、地元の子どもにより親しんでもらおうと初めて企画した。
1、2年生約40人が参加。足の爪をうまく使いながら身を出していく様子などを映像で学習した。1匹ずつセイコガニが配られると、生徒たちは甲羅に外子や内子、身などを盛りつけていった。慣れた様子でカニをむく生徒もおり、友人にこつを教えていた。
別司帆乃花さん(1年)は「自分でむいたほうが苦労した分おいしい」と笑顔。父が漁師としてカニ漁に携わっている小林緋菜さん(同)は「GI登録はうれしい。自慢のカニを全国の人に食べてもらいたい」と話していた。
同様の授業は、県も県内全ての中学3年生を対象に行う。