「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2022年6月 > 越前がに漁順調ズワイガニ2割増 漁獲額前年並み11月実績
福井県がまとめた越前がにの十一月中の漁獲実績によると、雄のズワイガニ、雌のセイコガニを合わせた漁獲数量は豊漁だった前年度に比べ9%減となる一八一・六トン、漁獲金額は同1%減の六億四千八百万円。漁業者にとっておおむね順調といえる出だしとなった。
越前がに漁は十一月六日に解禁。三十日までに出漁した漁船と日数を乗じた操業延べ日数は九百四十九日で同6%の増加となった。
ズワイガニの漁獲数量は九三・三トンで同20%増加。漁獲金額は四億千七百万円で同2%増えた。一方、セイコガニの漁獲数量は同27%減の八八・三トンだったが、漁獲金額は同7%減の二億三千二百万円で、単価は高くなっている。
県水産課は「景気が後退している中、セイコガニは漁獲量が前年度より少なかったがその分単価が高く、越前がにの安定した需要がうかがえる。実際、量販店などでもセイコガニの価格が若干高くなっているようだ」としている。
ズワイガニの漁期は三月二十日まで、セイコガニは一月十日まで。水ガニ(脱皮半年以内の雄)についは資源保護のため本年度から短縮。従来は十二月二十一日から三月二十日までだったものを一月十一日解禁となる。