トップページニュース2008年12月 > 全国にとどろく福井ブランドといえば、冬の味覚の王者「越前がに」だろう...

全国にとどろく福井ブランドといえば、冬の味覚の王者「越前がに」だろう...

2008年12月10日

漁、競り・市場

 全国にとどろく福井ブランドといえば、冬の味覚の王者「越前がに」だろう。何しろ受験料三万円、日本一高額な「越前カニ検定」が昨年度開かれた。知名度は高い▼もちろん試験後にはパーティー付き。カニ料理や福井の地酒も楽しめるのだから三万円も仕方ない。それにつけても今やカニは高嶺(たかね)の花になってしまった▼黄色いタグ付き、正真正銘の雄のズワイガニは年に一度お目にかかれば幸い。昔はおやつ代わりといわれた雌のセイコガニでも気合が必要。ボーナスや宴会の時期が相場である▼「ズワイガニもよく食べるんでしょ」。県外の人に聞かれて口ごもる。そんなとき食通で知られる福井県ゆかりの作家、開高健を引き合いに出す。名文とされる「越前ガニ」である▼「雄のカニは足を食べるが、雌のほうは甲羅の中身を食べる。それはさながら海の宝石箱である」「私にいわせると雌のほうがはるかに深く広大で起伏に富んだ味を持っている」▼さらに開高は甲羅を外して、赤くてモチモチした内子や白いベロベロ、暗赤色の外子や緑色のミソを説明。「なおあれがあり、なおこれがある」と最高に褒めそやす▼唾(つば)を飲む”セイコ賛歌”である。ズワイガニに縁遠い人には説得力十分の理由になる。不景気とはいえボーナス時期。今冬のセイコガニは若干高いらしいが、開高がいうところの”海の宝石箱”を味わうのは至福である。


関連するニュース

全て見る

おすすめの宿

おすすめの宿一覧

光風湯圃 べにや

光風湯圃 べにや

3年の構想を経て再建された"老舗旅館"

越前厨温泉 あらき

越前厨温泉 あらき

限定6室 海と夕日と蟹の旅館

割烹旅館 越前満月

割烹旅館 越前満月

広大な敷地にわずか9室をしつらえた木造平屋造りの宿。広々とした部屋、和の庭園、贅を尽くした露天風呂付客室がお迎えします。

おすすめの料理店

おすすめの料理店一覧

らでん

らでん

越前がにを極めて30年以上。県内一のかに問屋が営む日本食レストランで、越前海岸と同じ最高の鮮度と味のカニを楽しめる。

開花亭

開花亭

国指定有形文化財に選ばれた歴史ある老舗料亭。ここでしか出会えない、職人技が光る贅の限りを尽くした越前がに料理を堪能できます。

旬味 泰平

旬味 泰平

四季折々の旬の味覚を楽しめる店。越前がにを引き立て、より美味しく味わうための“合間の一品料理”にもこだわるおもてなし。

越前がに職人

一覧

「かにまつり」のPRに奔走

池野政義

詳しくはこちら

越前ガニのおすすめ料理

おすすめ料理一覧

カニのあんかけチャーハン

カニのあんかけチャーハン

2人分

カニチャーハンにとろ~り、あんをかけてプロ風の仕上がりに。