「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2015年5月 > 北京でセミナー 西川福井県知事出席 越前がに、恐竜 本県の魅力アピール
中国からの観光分野の投資を呼び掛けるセミナーが22日、北京市内のホテルで開かれ、出席した福井県の西川知事は越前がに、恐竜、東尋坊など本県の観光資源を紹介。東京、大阪、名古屋の三大都市圏からも近いという地理的利便性や「幸福度日本一」なども訴え、本県の魅力をアピールした。
セミナーは、「日中観光文化交流団」として日本の観光業者や自治体関係者ら約3千人が訪中したのに合わせ、現地の旅行業者ら約150人が参加して開かれた。
西川知事は本県のブランドに定着している越前がに、恐竜をPR。「恐竜博物館や東尋坊、芦原温泉など人気の観光スポットが多く、福井に来れば楽しんでいただける」と話した。日本を代表するコメの品種、コシヒカリは福井県が発祥であることも紹介した。
「名古屋、大阪からは2時間、東京からも3時間半程度で来ることができる」と述べ、地理的利便性も強調。多くの観光客が訪れる三大都市圏と絡めたツアーも可能とした。
本県は「幸福度日本一」で働きやすく住みやすい点や、浙江省とは友好提携協定を結び、幅広い分野で交流を続けていることなども紹介した。また敦賀港には、韓国経由で中国を結ぶ定期コンテナ便があるなど、企業立地に適しているとした。
中国の旅行業者からは、急増している日本への観光客のニーズに応えるため、航空機の増便や大型化、旅行商品の開発を積極的に行っていることが報告された。
観光庁によると、本県の2013年の外国人宿泊者数は約2万8千人で、10年比で約4割増。国・地域別でみると、台湾が9710人で最も多く、次いで中国4550人、香港が2680人などとなっている。中国の宿泊者数は14年も増加傾向という。