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納谷一也
トップページ > ニュース > 2014年12月 > 身の締まり抜群、若狭ふぐ旬到来 小浜で宅配発送が本格化
福井県若狭地方の冬の味覚を代表する「若狭ふぐ」の宅配セット発送が本格化している。若狭ふぐは身の締まりが良く、味が濃いのが特徴。小浜市阿納の民宿では、全国各地に1シーズンで170~180セットを発送するなど、人気が高まっている。
宅配セットは「おいしい若狭ふぐを家庭でも食べてもらおう」と、阿納ふぐ組合が1989年に始めた。現在は同組合を中心に、阿納地区の生産者12軒が行っている。
同地区の若狭湾に設置されている養殖場では、トラフグ約2万匹を飼育している。この時期は海水温が下がるため、身の締まりが抜群という。
河原佳都雄組合長(62)によると、注文が入ると、発送前日に養殖場から800グラム程度のトラフグを水揚げして下処理。一晩寝かせて水分を抜き、発送当日に厚さ約1ミリのてっさ(薄造り)などに仕上げる。「絶妙な厚さで身の弾力も楽しめる」という。
宅配セットには、色の付いた丸皿に菊の花のように盛られたてっさのほか、皮、ひれ、あら、薬味などが詰められる。送料、税込みで1万500円から6種類を用意している。
河原組合長は「全国にいくつかのフグの産地はあるが、ぜひ若狭ふぐのおいしさを味わってほしい。小浜にも食べに来て」と話している。
取り扱いは3月中旬まで。申し込み、問い合わせは同組合=電話0770(54)3555。