越前がにならおまかせ
納谷一也
トップページ > ニュース > 2011年6月 > 紅色鮮やか皇室献上へ坂井・三国 越前がに箱詰め
皇室に献上される福井県の冬の味覚、越前がにの調理が9日夜、坂井市三国町の鮮魚店で行われた。紅色に輝く15匹の極上ズワイガニが箱詰めされ、10日に天皇、皇后両陛下をはじめ、皇室に届けられる。
越前がにの皇室献上は1922年から戦時中などを除き毎年行っている。調理は同町内の鮮魚店が持ち回りで担当しており、84回目となる今回は、神明2丁目の大丸水産(澤崎一郎社長)が大役を任された。
ズワイガニは9日夕に三国漁港で水揚げされた中から体長約85センチ、重さ約1・5キロの15匹を厳選、県内で水揚げされたことを示す黄色いタグが取り付けられた。白衣姿の調理員は、真水で締められ、鮮やかな紅色に染まるまで釜ゆでされたカニを、1匹ずつ丁寧に調理台に並べ、形を整え箱に詰めていった。
献上ガニは10日午後、県職員が両陛下、皇太子家、秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家に届ける。