「越前がには日本で一番おいしいカニ」
田村幸一郎
トップページ > ニュース > 2010年2月 > 珍客紅白ズワイガニの公開始まる 坂井・越前松島水族館
体の色が通常の赤茶色ではなく紅白の“おめでたい”ズワイガニが、越前岬沖で捕獲され、福井県坂井市三国町の越前松島水族館で11日から一般公開が始まった。
普通のカニのように、甲羅にカニヒルの黒っぽい卵が付着しているが、体全体は珍しい紅白のまだら模様。体重約500グラムと小ぶりだが両足を広げると50センチほどの大きさ。遺伝子の突然変異などが原因で部分白化(色素異常)したとみられる。
越前町の底引き網漁船、第18緑丸が1月18日に越前岬沖5キロの海底約260メートルから水揚げした。同町梅浦の漁師、宮地俊也さんが水槽に保管していたが、23日に同水族館が譲り受けた。
同館では3週間ほど様子を見てきたが、通常のズワイガニ、セイコガニと一緒の水槽でも争うことなく元気で、捕獲時と色も変わらず紅白模様が続いているため、この日から来館者に披露した。
飼育員の笹井清二さん(38)は「一昨年の11月に全身白一色というのが見つかっているが、紅白のは初めて見た。今のところ元気なので今後、脱皮を繰り返し成長していく過程で、どう色が変化していくのか見ていきたい」と話している。