競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 2010年12月 > 「蟹の文学コンクール」締め切り迫る 越前町、詩と俳句募集
カニをテーマに福井県越前町が今年初めて企画した「蟹(かに)の文学コンクール」(福井新聞社共催)の応募締め切りが二十日に迫り全国各地から続々と応募作品が寄せられている。町が俳句の部で目標としている千通まで目前だが県内応募がやや少なく事務局では「気軽な気持ちで投稿を」と呼び掛けている。
町の集計によると五日までに詩の部門で百五十九通、俳句の部門で八百二十六通が集まり、俳句のうち十三通はブラジルから寄せられた。また詩では県内分が三十通、俳句が二百五十四通と県外分と比べるとやや少なめ。
題材に扱ったカニも多彩で越前ガニがほとんどだが中にはユニークなカニも。沢ガニのほかザリガニの投稿もあったという。
内容については地元越前町の応募者は「解禁」「時化(しけ)」など漁に関する記述が多く、北海道からの応募者のほとんどが地元のタラバガニ、毛ガニを取り上げ地域性も感じられるという。
また部門、世代を問わず食をテーマにしたものが過半数を占めた。特にカニは高価というイメージがあるためか「食べたい」などの希望的なものが多く、福井を離れた県人はカニと故郷を結びつけ郷土の味覚として感じていることをうかがわせた。
事務局では「難しいと考えず標語感覚で日本語の面白さ、文字遊びとして気軽に応募して」と呼び掛け、越前ガニの地元として多数の県内応募に期待を寄せている。
詩、俳句とも小、中、高校生、一般でそれぞれ大賞、奨励賞、佳作を設け賞金は最高二十万円。
応募先は郵便番号916―0311、越前町梅浦六〇ノ二ノ一、越前町中央公民館「蟹の文学コンクール」またはEメール=kani―con@violin.ocn.ne.jp=まで。