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池野政義
トップページ > ニュース > 2009年10月 > 6日解禁の越前がに漁「影響少ない」 大型クラゲ対策会議
第2回県大型クラゲ(エチゼンクラゲ)対策連絡会議が30日、福井市の福井県水産会館で開かれた。今年は大量のクラゲが発生しており、県内26カ所で行われている大型定置網漁のうち8カ所が既に今期の漁を打ち切って休漁していることが報告された。6日解禁の越前がに漁について県は「網にクラゲが入ることはあるだろうが、改良網が普及しているので影響は少ないだろう」との見通しを示した。
県によると、9月上旬は嶺北の一部の定置網で1日1千匹以上が確認され、10月以降は県全域の各定置網で1千匹以上、一部では1~2万匹以上が確認され増加傾向にあるという。
クラゲの影響などで漁獲量が低下したため、30日現在で嶺北で5カ所、嶺南で3カ所の大型定置網漁が漁を打ち切っていることが報告された。このほかに打ち切りを検討しているところもあるという。
越前がに漁への影響については、県水産試験場が漁場の4地点(水深215~258メートル)をビデオカメラで観察した結果、1千平方メートル当たり1・11匹で、観察地点は違うものの、大量発生した06年の0・89匹を上回るという。同試験場は「網にクラゲが入る混獲が少なからずあると考えられる」としているが、カニ漁をする県内の沖合底引き船と小型底引き船合わせて80隻は、既にクラゲが網の外へ抜ける改良網を装備しているため、大きな被害は出ないと予想している。出席した県内の漁協関係者からの「今後予想される出現状況は」という質問に県は「九州の沖合では現在でも1日数百個が確認されており、本県沖でのクラゲの出現はしばらく続くのではないか」と話していた。