長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 2009年4月 > 雌ガニの産卵期はいつ?(越前がにQ&A)
 日本海では夏と冬の2回あります。
 雌ガニは夏の6月から8月にかけて、生涯最後の脱皮を行います。そのとき、雌ガニの卵巣は成熟していて、脱皮直後に交尾し、初めて産卵(初産卵)を行います。この卵は1年半後の冬、2月にふ化し、1週間以内に再び交尾をし、産卵します。この産卵を経産卵といいます。この卵は1年後にふ化し、その後に交尾し、産卵します。したがって、産卵期は年2回ありますが、ふ化期は年1回しかありません。
 産卵の周期
 6~8月
  10回目の脱皮(最終脱皮)
  交尾
  産卵(初産卵)
 翌々年2月
  ふ化(抱卵期間は1年半)
  交尾
  産卵(経産卵)
 翌年2月
  ふ化(抱卵期間は1年)
  交尾
  産卵(経産卵)
 ※以降は1年ごとの繰り返し  
(情報提供:越前がにミュージアム)
