「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2007年11月 > 南越と丹生地域で水不足深刻 越前がにミュージアム供給ストップ
カラカラ天気が続く中、南越・丹生地域で水不足の影響が深刻化してきた。福井県越前町では二十八日、屋内プールなどがあるアクティブハウス越前と今夏オープンしたばかりの越前がにミュージアムへの簡易水道の供給カットを決め、両施設は給水車のピストン輸送でしのいでいる。日野川から取水している鯖江市でも大量の水を利用する染色、原糸メーカーは生産体制を夜型にシフトして給水制限に耐えている。
この日、越前町は渇水対策会議を開き生活用水の確保が難しくなっている厨区にある財団法人越前海遊公社のアクティブハウス越前、越前がにミュージアムの二施設に対して簡易水道からの水供給をストップすることを決めた。決定を受け二施設は貯水タンクに通じる水道水のバルブを閉じた。
屋内プールなどがあるアクティブハウスでは、営業を続けるため三トン給水車一台を使い、水に余裕がある米ノ地区、北部地区(玉川―大樟)からピストン輸送で水を運んだ。
厨区は旅館、海水浴場のほかにアクティブハウス、ミュージアムの二施設を抱えており夏場は渇水しやすい。今年は、厨区に流れる二本の河川のうち鈴間川が枯れ、水の使用が増える土日曜日には家庭での水圧が下がり水の出が悪くなるなど影響が出ていた。