漁船と連携し品質を判断
田村幸次
トップページ > ニュース > 2006年11月 > 越前町、三国の漁港でカニ漁解禁 初競りに熱
日本海の冬の味覚越前ガニ(ズワイガニ)漁が六日、解禁された。福井県越前町や坂井市三国町内の漁港を中心に県内から七十九隻が出漁。初物を水揚げし、初競りが行われた。
越前町内の漁港からは五日夜、小型底引き網船四十八隻と沖合底引き網船五隻が出て、六日午前零時とともに一斉に操業を開始した。海上がしけていたため、午後三時までに小型底引き網船全隻が帰港。水揚げ量は、雄が二千匹と例年より少なめだったが、雌のセイコガニは十六万匹と昨年を大幅に上回った。
同町の小樟漁港では午後五時半から、競り人の威勢のいい掛け声で初競りがスタートし、仲買人が次々と競り落としていった。雄は少量を反映し三万五千円前後の高値で取引。豊漁だった雌も例年より高めの二千円前後で取引された。越前町漁協によると「操業時間が短かく、雄のズワイガニの漁場まで行かなかった船もあり、初日は少なめだった」と話していた。
一方、坂井、福井両市からは、三国港機船底曳網漁協所属の底引き網漁船十四隻が出港。十二隻が六日午後五時までに三国漁港に帰港し、同六時から初競りが始まった。水揚げ量は雌が例年より多く、雄は若干少なめ。県漁連三国支所によると、雄は一万―三万五千円、雌は五百―二千八百円の値が付いた。心配された大型クラゲの影響について、同漁協は分離網を使うなどの対策を講じた。
越前ガニ漁は、雌は一月十日まで、雄が三月二十日まで行われる。