長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 2005年1月 > ズワイガニの赤ちゃんゆらゆら 越前がにミュージアムでふ化
ズワイガニの幼生のふ化が、福井県越前町厨の越前がにミュージアムで通常より2カ月以上早く観察された。6日の越前がに漁解禁に合わせたかのように、たくさんの小さな幼生がゆらゆらと水中を漂っている。
ふ化は例年、1月下旬から4月上旬に見られる。8日午前、カニ水槽に幼生が浮遊しているのを納谷一也副支配人(49)が見つけた。約50匹いるメスのうちの1匹が生んだとみられる。
幼生は、ふ化直後は丸い頭部と細長い腹部からなる。ふ化後1時間以内に脱皮をし、トゲ状の突起が現れる。現在は第1期ゾエアと呼ばれる段階で、ハサミなどカニの特徴はない。体長は約3ミリ。
納谷副支配人は「なぜふ化が早くなったかはわからないが、漁解禁直後のタイミングで驚いた」と話していた。