長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 2000年5月 > 解禁セイコガニの食べ方学ぶ 県内中学生「外子の食感がいい」
福井が誇る冬の味覚、越前がにの食べ方を学んでもらおうと、福井県と県漁連、県漁協女性部連合協議会は8日、県内の中学3年生を対象にセイコガニの提供を始めた。初日は福井市美山中など31校で計約2800匹が振る舞われ、生徒たちは漁が始まったばかりのカニの味を堪能した。
本県の豊かな食を再確認する機会にと、県が今年から始めた「ふくい味の週間(11~18日)」に合わせて実施。今月末までに県内の全81校約8100人に提供する。
美山中では、県水産課の職員が食べ方を指南した。生徒たちは外子や脚を甲羅から外し、つめなどを使って脚の身を取り出し、みそがたっぷり入った甲羅に盛り付けた。
「白いわたの部分が好き」「外子の食感がいい」などと話しながら味わった。村本直哉君は「さばく順序を初めて知った。いい経験になった」と満足げだった。
県の担当者は「古里の味を覚え、食事にもっと魚介類をとってほしい」と話していた。