競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 1999年11月 > 冬の王様越前がに漁が解禁 初競りズワイ5万円台も
日本海の冬の味覚、越前がに(ズワイガニ)漁が六日、解禁された。福井県内七十八隻が出漁。各漁港では、カニが次々と水揚げされ、カニシーズンの到来を告げた。
越前町からは五日夜、小型底引き網船と沖合底引き網船の計五十三隻が出港した。中野良一船長(46)=同町小樟=の「第二十三倖周丸」(一四トン)は、六日午前零時と同時に漁を開始。沖合十~三十キロの範囲で計五回の漁を行い、次々とカニを引き揚げた。
大樟漁港に同日午後三時までに続々と漁船が帰港、カニを水揚げすると次の漁へ出ていった。
初競りは午後五時から始まり、威勢のいい声が飛び交った。同町漁協によると、初日の水揚げ量は雄が約三千五百匹、雌は約十二万四千匹。帰港した漁船が多かったため、全体の水揚げ量は大幅に増えたが、一隻当たりの量は少ないという。競り値は雄が六千~二万五千円、雌が五百~二千円の値がつき昨年よりやや安いという。
三国漁港からは十三隻が出漁。八隻が帰港した。初競りは、午後六時から行われ、県漁連三国支所によると雄が八千~五万五千円で昨年並み。雌は、数が少ないこともあり四百~四千円とやや高値が付いた。
漁期は雌が来年一月十日まで、雄が同三月二十日まで。