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池野政義
トップページ > ニュース > 1997年2月 > セイコガニ漁獲量26%減 ズワイガニは前年並みで推移
福井県水産課が十九日まとめた越前がにの漁獲状況(速報値)によると、十日に漁期が終了した雌のセイコガニは漁獲量が豊漁だった前年度に比べ26%ダウンとなったものの、単価の上昇により漁獲金額は同5%の減少にとどまった。大型クラゲ(エチゼンクラゲ)の被害もなく県水産課は「雄のズワイガニを含め、今のところほぼ順調といえるのでは」としている。
県水産課のまとめによると、今シーズンのセイコガニの漁獲量は百十七トン。十二月末までの操業延べ日数はほぼ前年度並みで、当初から豊漁だった前年より海域内の資源量が少ないことが予想されていた。
一方、一キロ当たりの単価は同29%高い二千七百四十三円。漁獲金額は三億二千百万円で同5%減にとどまった。単価が上昇したことについて県水産課は「越前がにの需要の高さが表れているのではないか」とみている。
また、雄がには十二月末時点で漁獲量が同4%減の百五十一トン、漁獲金額は同7%減の七億千八百万円。前年度まで十二月二十一日解禁となっていた水ガニ(脱皮半年以内の雄)の漁期が今シーズンから一月十一日からとなり、この数字には含まれていないことを勘案すると、雄のズワイガニはほぼ前年度並みといえる。
近年大きな被害が出ていた大型クラゲについてはこれまでのところ被害の報告はないという。雄がにの漁期は三月二十日まで。