「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 1996年11月 > 「越前ガニ」のふるさと切手を贈呈 三国郵便局、原作者に
「東尋坊と越前ガニ」のふるさと切手が四日発売されたのを記念に、三国郵便局(坪川泰久局長)は同日、初刷り分を原作者で福井県金津町在住の洋画家、志田弥広さん(70)らに贈呈した。
ふるさと切手は波間に漂う越前ガニと、荒々しい東尋坊を描いた二種類。県内を題材にしたものは、勝山の恐竜に次ぎ六番目。八十円切手としては三番目の発行。
贈呈式は東尋坊タワー展望台で行われ、坪川局長は「切手を通じ全国の皆さんに三国を知ってもらい、足を運んでもらえれば」。坂本町長は「観光の町にとって活性化につながる。郵政省に感謝したい」とあいさつ。坪川局長から坂本町長、道場幸信・町観光協会長らに、東京の大蔵省印刷局で刷られた初刷りのふるさと切手が手渡された。
切手を手にした志田さんは「越前ガニの特徴に気を付け描いた。原画よりも色合いがよくなった感じ。全国に自分の作品が発売され光栄に思う」と喜んでいた。
贈呈式に先立ち同局窓口ロビーでは、同町錦保育園児による合唱披露、雄島幼稚園児が描いたカニの絵優秀作品の表彰式も行われた。
作品四十六点は十九日まで同ロビーに展示される。また同局前にはふるさと切手を描いた縦一八五センチ、横五メートルのジャンボ看板がお目見え、利用客の関心を集めていた。