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納谷一也
トップページ > ニュース > 1996年10月 > 開高健氏追悼の会、出身地大阪で初 スイセン献花、カニの丼も
「裸の王様」「輝ける闇」などの作品で知られる作家の故開高健氏の命日に合わせ、出身地の大阪市で9日、故人を追悼する会が開かれた。
「悠々忌」と名付けられ、大阪市での追悼の会は初めて。ベトナム戦争従軍から釣り、食の探求と世界を旅して執筆活動に励んだ功績を見直そうと、生誕80年を過ぎたのを機に地元ファンや出身の大阪市立大OBらが「『人間らしくやりたいナ』大阪・開高健の会」を立ち上げ、主催した。
9日は同氏が7歳から20代前半まで過ごした大阪市東住吉区にある開高健文学碑に、親族や会のメンバーらが故人の好きだったスイセンを献花した。
海外での釣りによく同行した料理人谷口博之さん(59)はこっそり録音した音声を公開。福井県で「開高丼」の別名もある、氏が好んだカニの丼も出され、出席者は思い出話に興じた。【共同】