競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 1996年1月 > ミズガニ、セイコガニ7割増 05年度漁獲量、ズワイガニは9%減
福井県は三十日、二〇〇五年度(十一月六日~三月二十日)の「越前がに漁」の実績をまとめた。セイコガニ、ミズガニの漁獲量が前年度に比べ約70%増加。ズワイガニを合わせた漁獲量の合計は同35%増の約五百八十九トンとなった。一九八九年以降では三番目に多い。
昨年十二月に荒天が続き十日ほど休漁を迫られれたが「年明けに出漁でき、十二月分をばん回できた」(県水産課)。ミズガニは、〇四年度から資源保護のため自主規制を強化し、小型を漁獲しなかったことが今シーズンの漁獲量増加につながったとみられる。
漁獲量はズワイガニ約百七十五トン(前年度比9%減)、セイコガニ約百六十六トン(同66%増)、ミズガニ約二百四十八トン(同70%増)。
漁獲金額はズワイガニ約十億六千万円(同5%減)、セイコガニ約三億六千万円(同23%増)、ミズガニ約一億九千万円(同17%増)で合計約十六億一千万円(同2%増)だった。全体の金額ではセイコガニとミズガニが大きく伸びたものの、一キロ当たりの価格は逆に低下。ズワイガニ六千五十九円(同4%増)、セイコガニ二千百七十四円(同26%減)、ミズガニ七百六十八円(同32%減)となった。「一番単価の高い十二月に、出漁できなかったのが要因」(同課)という。
出漁船の延べ操業日数は四千三百五十四日。前年度より十八日増えた。