競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 漁、競り・市場 > セイコガニ漁は終了、前年比48%増 県まとめ06年以来の水準
越前がに漁は10日、セイコガニ(雌)の漁期が終了した。福井県水産課が同日まとめた本年度の漁獲状況によると、昨年11月6日の解禁以来のセイコガニの水揚げは171トンで、前年度比48%増。ここ10年では2006年度の193トンに次ぐ豊漁となった。漁獲金額も同25%増の3億6100万円に上った。
豊漁の原因について同課は「予想以上に資源が多く、限られた期間の中でまずセイコガニを狙った漁師が多かったため」とみている。漁獲量が増えことにより、1キロ当たりの単価は2104円と同15%減となっている。
ズワイガニ(雄)も含めた越前がに漁の延べ出漁日数(12月末現在)は、寒波による荒天などで同9%減の161日。ズワイガニの漁獲量(同)は同12%減の132トンで、価格は昨年と比べ1割ほど高くなっているという。
セイコガニと入れ替わって11日には水ガニ漁が解禁となり、ズワイガニを含め3月20日まで漁が続けられる。同課は「越前がに全体の漁獲量は、例年並みの500トン程度になる」と見通している。