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敦賀 海の幸味わって 食材の魅力シェフが納得 10月「美食フェア」控え 生産者視察、こだわり触れ

2024年09月12日

若狭ふぐや若狭まはたの養殖現場を見学するシェフら(左)=9月11日、福井県敦賀市沓の沖合敦賀真鯛や若狭まはた、若狭ふぐを試食する飲食店の関係者=9月11日、福井県敦賀市沓 福井県産食材を県内一円の飲食店や宿泊施設でPRする「美食福井フェア」が10月1日から開かれる。開催に向け、敦賀真鯛(まだい)や若狭まはたといった食材の魅力を、フェアの参加店舗に知ってもらう産地視察が11日、敦賀市内であった。参加者は、生産者のこだわりや食材の特徴に触れ、店舗で提供する際の参考にした。

 フェアは県が100店舗以上の飲食店と連携し、10月31日まで実施する。県産農林水産物のうち、消費者への訴求力が高いとして県が選定している20品目の「美食福井食材」を使ったメニューを各店で提供する。

 この日は、フェアに参加する福井市や敦賀市の4飲食店のシェフらが、敦賀真鯛や若狭ふぐ、若狭まはたの養殖に取り組む中村旅館(敦賀市沓)を視察。船に乗って沖合約200mのいけすまで移動し、旅館を営む中村英樹さんから養殖の苦労や生産量などに関して説明を受けた。

 中村さんは、敦賀真鯛について、カニ殻やエビ殻を配合した高品質のえさを与えることで身の質が良いとアピール。マハタは、国内で養殖している産地が少なく、市場に出回る量も限られているとし「知名度こそ高くないが、うまみが強く、クエに匹敵するおいしさ」と強調した。

 参加者は真鯛やマハタの刺し身を試食し、味を確かめた。フレンチレストラン「ソワン」(福井市)のオーナーシェフ小林也州雄さんは「店舗で提供する際、お客さんが心動かされるようなストーリー性が大事で、そういう意味では生産者の苦労を現場で見聞きできたのは収穫があった。特にマハタは希少価値があり、食材として面白いと感じた」と話していた。


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