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納谷一也
トップページ > ニュース > 越前がに人気の福井アンテナ店 都内、売り上げ1億円超
地方自治体が特産品などを販売・PRするため東京都内に開設しているアンテナショップのうち、半数を超す28店が2013年度に1億円以上の売り上げがあったことが5日、地域活性化センターの調査で分かった。09年度に調査を始めて以来最も多かった。福井県のアンテナショップ「ふくい南青山291」「食の國福井館」の2店舗もそろって1億円を超えた。
同センターは「気軽に地方の雰囲気を味わえ、大手流通業者が扱わない商品を購入できるのが消費者に受けている」と説明している。
都内のアンテナショップは4月1日時点で52店あり、都道県による開設が39店、市区町村が13店。買い物客らでにぎわう中央区銀座や日本橋、千代田区のJR有楽町駅周辺などに集中しており、郷土料理が味わえるレストランなど飲食施設があるショップも多い。
ふくい南青山291(南青山5丁目)の13年度の売り上げは1億5929万1千円で、10年度に初めて1億円を突破して以来4年連続。一方、昨年4月にアンテナショップが集中している地域にオープンし、しのぎを削っている食の國福井館(銀座1丁目)は、秋から冬にかけ水ようかんや越前がになど定番の商品が人気を集め、売り上げは1億93万2千円と初年度から大台を記録した。
県商業振興・金融課は「売れ筋商品の販売強化や、周辺百貨店への出張販売などの取り組みが効果を挙げている」と分析。「他県のアンテナショップなどと連携し、さらに売り上げ増につなげたい」としている。
売り上げが7億円以上10億円未満と最も多かったのは、北海道の「北海道どさんこプラザ」と沖縄県の「銀座わしたショップ」で、いずれも年間100万人以上の来客があった。
2店は売り場面積が広く、生鮮食料品や加工食品といった品ぞろえが豊富なことや、東京では入手しづらい商品を期間限定で販売するイベントなどが集客につながっているという。
都内のショップ数は4月の調査時点では前年度から2減だったが、その後も新規出店が相次いでいる。来年3月の北陸新幹線長野―金沢の延伸開業を見据え、石川県と長野県はそれぞれ今年10月に銀座に新店舗をオープンした。
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