漁船と連携し品質を判断
田村幸次
トップページ > ニュース > 2023年3月 > 越前がに漁獲額最高 21億8700万円、水揚げも増 2202年度まとめ
3月20日に2022年度の越前がに漁が終わり、福井県は3月30日、漁獲結果をまとめた。全体の漁獲量は前期比16%増の414トンで、金額は過去最高だった前期を2%上回る21億8700万円となった。県水産課は「漁期を通して安定的に漁獲することができた。稚ガニの保護や漁獲制限などで資源量の回復傾向が続いている」としている。
22年度は11月6日の漁解禁後、10日間で漁獲割当量の半分を水揚げするほど豊漁が続いた。対策として初の漁獲制限が実施されたが、国などの漁獲枠追加により、雄のズワイの漁獲量が前期比17%増の155トン、雌のセイコが10%増の165トン、ズボガニ(水ガニ)が23%増の95トンと、いずれも大幅に増加した。
漁獲金額は、ズワイが前期比1%増の15億6800万円、セイコは6%増の5億1100万円、水ガニは4%増の1億700万円。1キロ当たりの平均単価は「豊漁が相場に影響した可能性」(同課)があり、ズワイが14%減、セイコ4%減、水ガニ15%減となった。
ズワイの最高級ランク「極」の漁獲数は、前年並みの45匹だった。1匹当たりの最高金額は漁解禁初日に記録した310万円だった。 越前がには、三国、越前、敦賀、小浜・大島の4地区で約60隻の底引き網漁船が水揚げしており、出漁した漁船数と日数を乗じた延べ操業日数は同6%増の2583日だった。漁期はズワイが11月6日~3月20日、セイコが11月6日~12月31日、水ガニが2月19日~3月20日。