日本ミシュランタイヤ(本社東京)は5月19日、福井、石川、富山県の飲食店や宿泊施設などの格付け本「ミシュランガイド北陸2021特別版」の掲載店・施設を発表した。福井県がミシュランガイドに取り上げられるのは初めてで、最高ランクの三つ星に次ぐ二つ星に日本料理店「御料理 一燈(いっとう)」(福井市)、すし店「鮨 十兵衛」(同)が選ばれた。一つ星には、カニ料理店「川㐂(かわき)」(坂井市)など6店が入った。星は付かなかったものの、そば店13店が掲載され、福井の特色が表れた。21日に全国で発売される。
北陸初のガイドとなった16年の「富山・石川(金沢)版」を全面的に再調査。全国で26番目となる福井県を新たに追加し、飲食店は素材の質や調理技術の高さなど独自の基準で格付けし、3県で計396件の飲食店や旅館、ホテルを掲載した。
「そのために旅行する価値のある卓越した料理」と表現される三つ星には3県で唯一、金沢市の日本料理店「料理小松」が選ばれた。
福井県は「遠回りして訪れる価値のある素晴らしい料理」の二つ星2店、「近くに訪れたら行く価値のある優れた料理」の一つ星6店をはじめ計92件が選ばれた。
内訳は飲食店・レストラン86件、旅館5件、ホテル1件。星は付かないが、5千円以下で価格以上の満足感が得られる「ビブグルマン」は13件が選ばれている。
同社の須藤元社長とミシュランガイド事業部の本城征二執行役員がオンラインで会見。須藤社長は「福井県が紹介できることをうれしく思っている。おいしい料理との出合いと素晴らしい体験のお手伝いになれば」と話した。
ガイドはA5変型判で税込み3300円。ミシュランガイドの公式アプリでも期間限定で無料公開している。