「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2013年4月 > 紅色鮮やか献上ガニ坂井・三国 厳選15匹箱詰め きょう皇室へ
皇室に献上される福井県の冬の味覚、越前がにの調理が三十日夜、福井県坂井市三国町の鮮魚店で行われた。赤くゆで上がったズワイガニが箱詰めされ、三十一日に天皇、皇后両陛下をはじめ皇室に届けられる。
越前がにの皇室献上は今年で八十二回目。県としての献上は一九二二(大正十一)年からだが、古くは一九○九(明治四十二)年に、当時の県知事が四ケ浦村(現越前町)のカニを、東宮御所に献上したとの記録も残る。
調理は三国町の鮮魚店が持ち回りで行っており、今年は宿一丁目の田島魚問屋が担当。ズワイガニは、三国漁港に水揚げされた中から厳選された十五匹で、体長八○―一○○センチ、重さ一・五キロの極上品ばかり。四十分ほどの釜ゆでで、鮮やかな紅色に染まった。白衣の調理員が一匹ずつ調理台の上に並べて形を整え、丁寧に箱詰めした。
献上ガニは県職員の手によって、三十一日午前に両陛下をはじめ皇太子家、秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家に届けられる。