トップページニュース2012年8月 > 「赤い、大きな足をとりあげて殻をパチンとわると...

「赤い、大きな足をとりあげて殻をパチンとわると...

2007年11月07日

開高健

 「赤い、大きな足をとりあげて殻をパチンとわると、なかからいよいよ肉がでてくる」「ひとくち頬(ほお)ばると白い滋味が、冷たい海の果汁が、口いっぱいにひろがる」。開高健さんを魅了した越前がに▼「食べたくて食べたくてムズムズしてくるのをジッと耐えながらどんぶり鉢に一本ずつ落し…アア、ウンといって大口あけて頬ばるのである」(開高健記念館HPより)。ゴクリ、生つばを飲みそうである▼開高さんが”海の宝石箱”と礼賛した越前がに。きのう底引き網漁が解禁された。初日の水揚げは雄のズワイガニがほぼ例年並み、雌のセイコガニは豊漁。漁港は”身元証明書”の黄色いタグを付けたカニがずらりと並んだ▼もちろん赤くゆで上がったカニをそのまま、あるいは二杯酢で味わうのが一般的。また焼きガニ、カニすき、雑炊もいける。だが左党のカニ通、一押しは野趣たっぷり、甲羅酒だろう。緑がかったミソと熱燗(あつかん)の相性が絶妙▼開高さん同様、美食家だった立原正秋さんも推奨した。旧三国町を舞台に小説「その年の冬」で、主人公に「毎年のことながらこの甲羅酒は格別だ」と語らせている▼「日光を見ずして結構と言うなかれ」という格言もある。ここは日本の文人たちをうならせた「福井ブランド」で乾杯。値段は心配無用。幸い、越前がにはズワイだけでなく、手ごろなセイコも用意されている。

関連するニュース

全て見る

おすすめの宿

おすすめの宿一覧

割烹旅館 越前満月

割烹旅館 越前満月

広大な敷地にわずか9室をしつらえた木造平屋造りの宿。広々とした部屋、和の庭園、贅を尽くした露天風呂付客室がお迎えします。

光風湯圃 べにや

光風湯圃 べにや

3年の構想を経て再建された"老舗旅館"

おすすめの料理店

おすすめの料理店一覧

長者町 いわし屋

長者町 いわし屋

至高のゆで蟹の秘密は絶妙のゆで時間

越前かに料理「鹿島」

越前かに料理「鹿島」

三国の海・空そして極上の越前かにフルコース料理!

らでん

らでん

越前がにを極めて30年以上。県内一のかに問屋が営む日本食レストランで、越前海岸と同じ最高の鮮度と味のカニを楽しめる。

越前がに職人

一覧

10日先の天気を見て仕入れ

中瀬康雄

詳しくはこちら

越前ガニのおすすめ料理

おすすめ料理一覧

越前カニ雑炊

越前カニ雑炊

4人分

寒い冬にぴったりの心も体も温まる越前がにの雑炊