越前がにならおまかせ
納谷一也
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ズワイガニ、量減るも額前年並み セイコガニ、量、金額とも増加
福井県がまとめた越前がにの11月中の漁獲実績によると、雄のズワイガニ、雌のセイコガニを合わせた漁獲数量は前年同期に比べ4%減となる175・5トン、漁獲金額は同1%増の6億5700万円。大型クラゲ(エチゼンクラゲ)は現在も漂着しているものの、改良網の普及で被害は最小限に食い止められており、漁業者にとってはおおむね順調な出だしとなった。
越前がに漁は11月6日に解禁。30日までに出漁した漁船と日数を乗じた操業延べ日数は1118日で同18%増となった。
ズワイガニの漁獲数量は79・7トン。前年度は過去3番目に豊漁で、前年同期比14%減だが漁獲金額は4億2100万円で同1%増えている。セイコガニの漁獲数量は同9%増の95・8トンで、漁獲金額は同2%増の2億3600万円。
県水産課は「全体で漁獲数量は若干減っているが、その分単価が高くなり漁獲金額は増えていることから、越前がにの安定した需要がうかがえる。大型クラゲの影響も最小限に抑えられている」としている。
ズワイガニの漁期は3月20日まで、セイコガニは1月10日まで。水ガニ(脱皮半年以内の雄)の漁期は資源保護のため、1月11日から3月20日までとなっている。