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池野政義
トップページ > ニュース > 2007年11月 > 越前がに06年度好漁 過去2番目、高価ズワイガニ10%増
福井県は三日、越前がに漁の二〇〇六年度(十一月六日―三月二十日)実績をまとめた。総漁獲量は前年度比六トンの微増だったが、価格の高いズワイガニの漁獲量が多かったため、総漁獲金額は同10%増の約十七億七千三百万円。記録が残る一九六四年以降、九五年に次ぐ二番目の好漁となった。
ズワイガニの漁獲量は百九十四トン(前年度比10%増)、ミズガニは二百八トン(同17%減)で、過去三番目の豊漁となったセイコガニの百九十三トンを加えた総漁獲量は五百九十五トンと、前年度の五百八十九トンをやや上回った。漁獲金額は、ズワイが約十一億九千五百万円、ミズガニ一億七千三百万円、セイコ四億六百万円。総額は、最も多かった九五年の十八億二千二百万円に迫る金額となった。出漁船の延べ操業日数は四千五百九日と前年度に比べ百五十五日多かった。
総漁獲量はかつて千トンを超える年度もあったが、七九年には二百十トンまで減少。漁業者らが資源保護のために、漁獲禁止海域の設定やサイズ制限などの取り組みを開始し、九三年には四百トン台まで回復。二〇〇二年には六百三十一トンを記録した。
県水産課は「ズワイの水揚げが予想以上に多く、金額的な成果につながった。漁業者らの着実な取り組みの成果でもあり、今後も期待できる」と話している。