長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 2006年1月 > 福井県が中3生徒にセイコガニ提供 越前がにの食べ方学んで
福井県の冬の味覚の王様、越前がにの食べ方を学んでもらおうと、県と県漁連、県漁協女性部連合協議会は10日、県内の中学3年生を対象にセイコガニの提供を始めた。初日は福井市進明中など4校で漁業関係者らが指導し、生徒は旬の味に舌鼓を打った。
カニの提供は若者の魚離れ解消に向けた取り組みの一環として、昨年から始まった。今月末までに公立、私立、国立の全82校の約8300人がカニを味わう。
進明中には県水産課の職員6人が訪れ、3年生約150人にカニのハサミやつめを使って上手にカニを食べる方法を教えた。生徒らは「カニみそがうまい」「えー、卵やろ」「身じゃないんか」などと自分が好きなところを言い合いながら、漁が解禁されたばかりのカニの味を楽しんだ。
教室中にカニのにおいが広がるにつれて生徒は徐々に無言になり、真剣な表情で隅々まできれいに食べ尽くしていた。浦島駿介君(15)は「すごくおいしい。みそが好き。これから毎年たくさんカニを食べたい」と笑顔を見せていた。