「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2005年11月 > 水仙畑眺めカニ丼・かに鍋堪能 越前がに抽選会も、水仙まつり
14日に幕を開けた第37回水仙まつりは、多彩な海産物の販売や地元特産品が当たる抽選会、水仙の押し花体験などイベントがめじろ押し。小雪が舞う天候も徐々に回復し、多くの人でにぎわった。
会場の越前岬水仙ランドには地元鮮魚店など約10店舗が軒を連ね、越前がにやカレイの干物などが市価より安く販売された。カニ丼やカニ鍋などもあり、来場者は一面に広がる水仙畑を眺めながら味わっていた。1回100円で挑戦できる抽選会ではカニやエビなどの豪華賞品が当たるたびに歓声が上がった。
水仙ランドには約500万本の水仙が植えられており、見ごろを迎えている。東日本大震災で福島県郡山市から鯖江市に避難している吉田久男さん(43)明星君(15)親子は「福島では水仙を見る機会はほとんどなかった。冬でも花が咲いているのを見て、とても明るい気持ちになった」と話していた。
水仙の押し花体験コーナーでは多くの親子連れが挑戦し、オリジナルの額を作った。地元観光ボランティアガイドの案内で会場周辺の名所を巡るツアーもほぼ満員となる盛況ぶり。梨子ケ平の千枚田水仙園や呼鳥門などの絶景ポイントを訪れるたび、参加者は「すごい。きれい」と感嘆の声を上げていた。
水仙まつりは今後、21、22日に福井県南越前町の河野シーサイドパークで「荒波フェスタ」、28、29日には越前町のアクティブハウス越前駐車場で「水仙・カニフェア」が開かれる。