競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 1998年3月 > 旬のカニ求め人垣越前町で祭り 越前ガニの鍋も
新鮮なカニや魚を販売する「本場越前カニ祭り」は十七日、福井県越前町漁協の直営店「フィッシャーマンズタウン越前」で開かれた。早朝から大勢の観光客らが訪れ、豊富な海の幸を浜値で買い求めていた。
祭りは四年前から始まり、開店は早朝午前八時から。小樟漁港横の会場には幾つものテントが並び、シーズンを迎えたカニのほか、イカ、ハマチ、アマエビ、カレイ、タイなど新鮮な魚介類や焼きサバやぬか漬けなど特産品がどっさり。店の人の威勢のいい呼び声が飛び交った。
客の一番のお目当てはもちろん越前ガニ。ズワイは一パイ三千―一万五千円で販売され、湯気が立つカニの前には人垣ができた。また千五百人分のカニ鍋(なべ)も振る舞われ、訪れた人たちはあったかい越前町の味覚をたんのうした。