漁船と連携し品質を判断
田村幸次
トップページ > ニュース > 1997年10月 > 熱々カニ汁で海岸に活気 水仙まつり代替イベント
一月に福井県越前町厨の国道305号で起きた土砂崩れのため、中止となった水仙まつり「水仙・カニフェア」の代替えイベント「越前かに感謝祭」が二十一日、同町厨のアクティブハウス越前駐車場で始まった。ズワイガニや新鮮な魚介が安値で販売され、大勢の買い物客でにぎわった。二十二日まで。
会場には鮮魚店など二十店が軒を連ねた。二十日に漁が終わったズワイガニや水ガニをはじめ、甘エビ、ヤリイカ、干しガレイなどを市価の二―四割引きで販売。威勢のいい掛け声が飛ぶ中、観光客や家族連れらが品定めした。
会場ではセイコガニが丸ごと一パイ入ったカニ汁が三百円で提供され、家族連れらが熱々のカニ汁に舌鼓を打った。買い求めた干物などを、その場で焼いて食べるコーナーも好評。また町内の特産品の販売やペア宿泊券などが当たる抽選会も行われた。
水仙まつり「水仙・カニフェア」は越前がにと越前水仙が楽しめる観光最盛期の一月三十一日、二月一日に開催予定だったが、土砂崩れによる全面通行止めから中止が決定。片側交互通行や安全確認を機に、感謝祭の開催が決まった。
同町観光協会の担当者は「フェアの中止は打撃だったが、感謝祭が開催できてよかった。カニシーズン後の越前海岸観光をアピールし、来シーズンへとつなげていきたい」と話している。
二十二日も午前九時から午後四時まで開かれる。