「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 1996年10月 > 正真正銘越前ガニです 越前町漁協独自マーク適用
福井県越前町漁協(山口英男組合長)は、越前ガニのブランドを守るため越前漁港に水揚げした越前ガニに”識別マーク”を付けることにし、六日の初出荷分から適用を始めた。
同漁協によると、県外で漁獲されたカニや外国産などを越前ガニとして売りだす販売店も少なくなく、漁業者から「越前ガニと紛らわしいものもあり、何らかの形で表示できないか」との声が出ていた。
暫定的に黄色のタグをカニの足部に取り付けるが、十二月以後は独自のロゴ付きのタグを作製し商標登録、「越前漁協の越前ガニ」としてアピールする。タグの取り付け作業は同町小樟と大樟の荷さばき所で行う。
同漁協の越前ガニの水揚げ量は昨シーズンで三百三十四トンと県内の六割強を占めている。
山口組合長は「外国産など多種のカニが出回っており、お客さんが外観だけで越前ガニを見分けるのは難しい。マークをつけることで”まがい物”が店頭に並ぶこともなくなる」と話している。