長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 1996年5月 > 解禁控えカニ雑炊千食振る舞う 県旅館組合鷹巣・鮎川支部
カニ漁解禁(六日)を前に福井県旅館環境衛生同業組合の鷹巣・鮎川支部は二十九日、福井市中央公園でカニ雑炊を振る舞い、「今年も鷹巣と鮎川へどうぞ」と呼びかけた。
十七の旅館でつくる同支部(石丸浜夫支部長)が、三年前から実施。正午前から各旅館の板前らが越前ガニやベニズワイガニ、えのき、しいたけなどをたっぷりと入れた雑炊千食分を用意した。
お昼時とあって、近くの会社員や通行人らが湯気に誘われるように詰め掛けた。あつあつの雑炊に冷たい風も気にならない様子。公園の芝生に腰を下ろし「カニのだしがきいておいしい」と冬の味を堪能していた。
重油流出事故の影響もあり一月はキャンセル続きとなった。夏以降はそれほど影響が見られなかったというが「このキャンペーンで事故のイメージを完全に払しょくできれば。忘、新年会では、ぜひ日本海の風にあたってもらいたい」と石丸支部長は話していた。