越前がにならおまかせ
納谷一也
トップページ > ニュース > 調査・研究 > 海中ドローンでカニ調査 福井県敦賀市で水産研究シンポで報告
福井の水産研究をテーマとしたシンポジウムが2月19日、福井県敦賀市のきらめきみなと館で開かれた。漁師や高校生らが、海中ドローンを用いた越前がにの資源調査の実証実験やイワガキの養殖の研究などについて報告し、約100人がオンラインで聴講した。
水産分野での新産業創出を目指し、産学官の研究に取り組むふくい水産振興センターが主催。シンポでは、県水産試験場の研究員や若狭高生、漁師らが登壇した。
同試験場の手賀太郎研究員は、県などが昨年9月に越前岬の沖合で実施した越前がにの資源調査の実証実験結果を報告した。従来の底引き網による捕獲などの方法では難しかった、保護礁内の越前がにの生息密度を海中ドローンによって確認。同6月に同じ海域で調べた保護礁外に比べて約3倍の生息密度だったことが報告された。
若狭高生は、かごに入れてイワガキを養殖する際の適正個体数に関する研究を報告した。「福井の養殖業の未来像~成長産業化に向けた戦略~」をテーマとした水産関係者らによるパネルディスカッションもあった。