「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 宿 > 「食に満足」福井5位、越前がに人気 宿泊旅行民間調査で3年連続
リクルートライフスタイル(東京)がまとめた「じゃらん宿泊旅行調査2013」によると、都道府県別魅力度ランキングの「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」の設問で福井県は3年連続で全国5位に入った。一方、「現地で良い観光情報を入手できた」は45位(前年38位)、「地元の人のホスピタリティ(もてなし)を感じた」は43位(同25位)と、情報発信や受け入れ態勢の充実が課題として浮かび上がった。
調査は各都道府県を訪れた宿泊旅行者を対象に、インターネットによるアンケート方式で今年4月に実施。各設問で「そう思う」「ややそう思う」と答えた割合が多い順にランキングした。有効回答数は全国で1万5487件だった。
8つの設問のうち「おいしい食べ物」は、本県は68・4%(全国平均54・1%)で5位。越前がに、刺し身などの地元海産物、越前そば、ソースカツ丼、焼き鯖寿司(さばずし)を挙げた人が多かった。石川県は3位(前年7位)、富山県は10位(同19位)と北陸3県が10位以内に入っている。同社は「北陸新幹線開業を控え、各県が観光に力を入れているのが旅行者に伝わっているのでは」と分析している。
一方で本県は「良い観光情報を入手できた」は14・6%(全国平均23・0%)と低迷。上位の都道府県は情報誌以外に、タクシーや宿の従業員からの情報提供が高評価につながっている。
「もてなしを感じた」も14・2%(同21・3%)と評価が低い。上位は例年、東北と九州各県が目立ち、ホテルや観光地に加え、買い物スポット、タクシー、飲食店などでもてなしを感じるケースが多いという。
このほかは「魅力のある特産品や土産物が多かった」26位(前年19位)、「大人が楽しめるスポットや施設が多かった」46位(同39位)などの順位が下がった。
県観光振興課は「福井の大きな魅力で強みの食をはじめ、恐竜や歴史文化、自然など福井ならではの観光素材を生かして誘客を推進していく。観光客が満足しリピーターにつながるよう、県全体のもてなしの向上を図りたい」としている。