越前ガニや温泉で観光客誘致を　三国町観光協会が宣伝出発式

　福井県の三国町観光協会（道場幸信会長）は十一日、同町の東尋坊岸壁で今年初めての出向宣伝出発式を行い、景勝地と温泉、越前ガニを前面に、低迷する観光客の誘致へ誓いを新たにした。

　冬場の出向宣伝は今回が初めて。出発式には同協会員や町関係者、東尋坊キャンペーンガールら二十五人が法被姿で参加。のぼりやポスター、越前ガニも用意した。

　同協会の石森精司顧問の激励の言葉に続き、道場会長が「この場所に立つと、三年前の重油流出事故を思い出す。今では大きな影響もなくなったが、観光面では依然として厳しい状況が続いている。われわれの観光の原点である東尋坊を皆さんに再認識してもらおうと、出発式の会場に選んだ」とあいさつ。乾杯で出向宣伝の成功を誓い合った。

　道場会長やキャンペーンガールら十人は、この後京都市に向かい、十二日には同市の繁華街にある旅行代理店でパンフレットや特産酒まんじゅう、花らっきょうを二千人に配るほか、抽選で五人に越前ガニをプレゼントする。