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池野政義
トップページ > ニュース > 解禁 > 越前がに「極」最高値37万円 越前がに漁解禁、初日は6匹
福井の冬の味覚「越前がに」漁が6日、解禁された。日本海沖の荒天で不漁だったが、坂井市三国町と越前町の漁港では、福井県が昨季から売り出しているズワイガニの最上級ブランド「極(きわみ)」が計6匹水揚げされた。越前町大樟の越前漁港での初競りでは、重さ1・6キロの「極」に37万円の最高値が付き、ご祝儀相場に沸いた。越前町漁協によると、37万円は同町で水揚げされたズワイの過去最高値。
越前町漁協によると、同町での水揚げ量はズワイが「極」4匹を含め約2800匹で昨年比2割減、セイコは6割減の約5万3千匹。競り値は「極」が10〜37万円、ズワイが7千〜4万1千円、セイコが900〜3千円。県漁連三国支所によると、坂井市三国町での水揚げ量はズワイが例年の5分の1程度、セイコは5分の1以下程度だった。
坂井市の三国港機船底曳網漁協からは10隻が5日午後10時ごろ出港。6日午前5時ごろから次々と帰港し、「極」2匹を含むズワイやセイコが水揚げされた。三国漁港での初競りでは、重さ1・6キロの「極」に30万円の最高値が付いた。
越前町では5日深夜、50隻が一斉に出漁。強風と高波の影響で、網入れを2、3回で切り上げ、6日午前5時半ごろから続々と帰港した。「極」を2年連続、最高値で競り落とした「かねいち水産」(同町米ノ)の中橋睦男社長(65)は「極の注目度は高く、今年も既に予約や問い合わせでいっぱい」と満足げに話していた。
「極」は、ゆでた重さが1・3キロ以上、甲羅幅14・5センチ以上、爪幅3センチ以上の基準をクリアしたズワイ。昨季の初日には計23匹が水揚げされ、最高値は1匹10万4千円だった。
越前がにの漁期はセイコが今年いっぱい、ズワイが来年3月20日まで。