「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 魅惑の越前がに 品定め 坂井市、越前町で「まつり」 捕れたて、汁物人気
冬の味覚の王者「越前がに」をPRするイベントが14日、福井県の坂井市三国町と越前町で始まった。時折強い風が吹くあいにくの天気となったが、新鮮なズワイガニやセイコガニを求めて、多くの家族連れや観光客が朝早くから訪れ、にぎわった。いずれも15日まで。
坂井市の三国サンセットビーチ駐車場では「三国温泉カニまつり」が始まった。同市三国町内の鮮魚店5軒が出店し、前夜に水揚げされたばかりのズワイやセイコが市価より2割程度安く販売された。ほかにも甘エビやカレイなど豊富な海の幸が並び、買い物客がじっくり品定めしていた。
恒例のガサエビ鍋の無料振る舞いには長蛇の列ができたほか、セイコが丸ごと入ったカニ汁やカニめしといったカニ料理も提供された。午前6時のまつり開始から観光客らが次々と会場を訪れた。堂下哲君(磯部小5年)は「カニ汁はカニみその味がおいしい。今年初めてのカニでうれしい」と笑顔を浮かべていた。
15日は午前6時から午後4時半まで。ガサエビ鍋は午前9時半、同11時半、午後1時半、同3時からの計4回、各300食ずつ振る舞われる。
越前町厨の道の駅「越前」で始まった「越前かにまつり」には、同町内の飲食店や水産会社、卸売業者など約20店舗が軒を連ねた。ズワイやセイコをはじめ、新鮮な海の幸を格安で販売し、買い物客らでにぎわった。
セイコがまるごと1匹入った「セイコガニ汁」は家族連れの人気を集めた。「セイコガニ汁を味わうために早起きした」という大塚光洋さん(58)、寿江さん(55)=岐阜県=夫妻は「カニはやっぱり越前ブランド。大ファンです」と話し、濃厚なカニのうま味を堪能していた。
15日は午前9時から午後4時まで。1杯300円のセイコガニ汁は限定500食で、午前9時からチケットを販売する。