競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 2018年7月 > 越前がにブランド向上 漁獲19億円超過去3番目
福井県は、3月20日で漁期が終了した2017年度の越前がにの漁獲結果をまとめた。全体の漁獲量は前年度比8%減の390トン、漁獲金額は同3%減の19億6273万円。3年連続の20億円突破はならなかったものの、過去3番目となった。県水産課は「漁獲量が少なかったのは残念だが、金額は高水準を維持した」としている。
シーズンを通して海況が安定しなかったことから、操業延べ日数は前年度より23%少なくなり漁獲量が減った。1キロ当たりの単価は前年度より5%上昇。雄のズワイガニの最高級ランク「極」が3季目を迎え、越前がに全体のブランド力が高まった効果とみられる。
ズワイの漁獲量は前年度比9%増の200トン、金額は同1%減の14億9661万円。漁期が昨季より10日間短かったミズガニの漁獲量は同10%減の68トン、金額は同5%減の9698万円だった。雌のセイコガニの漁獲量は同25%減の121トン、金額は同11%減の3億6913万円。
「極」の漁獲数は市場関係者の目利きが厳しくなっていることから同25%減の191匹、金額は同23%増の1533万円となった。競り値の最高額は46万円。ズワイ全体に占める割合は0・1%だった。