トップページニュース2013年5月 > 卵黄の色保つ越前がにの殻 県畜産試験場、鶏エサで効果

卵黄の色保つ越前がにの殻 県畜産試験場、鶏エサで効果

2009年11月12日

カニ殻

カニ殻をニワトリのえさに混ぜることで卵黄の白色化防止に成功した県畜産試験場=福井県坂井市三国町平山 福井県畜産試験場(坂井市)はこのほど、ニワトリのえさに少量の越前がにの殻を混ぜることで、飼料用米の課題だった卵黄の白色化を防ぐことに成功した。県はコメの需要促進を図るため、本年度から飼料用米の導入を進めており、同試験場は「飼料用トウモロコシの価格が上昇する中、カニ殻を混ぜた飼料用米の普及につながれば」と話している。カニ殻を与えると産卵率がアップする効果もみられた。

 ニワトリのえさは、主に輸入トウモロコシが使われているが、キサントフィルという色素が卵黄の色に作用している。そのためコメをえさにすると、味や栄養分は変わらないものの、卵黄の色が白っぽくなり商品化しにくいといった課題があった。

 カニ殻にはアスタキサンチンという色素があるため、同試験場はトウモロコシの25%と50%を玄米に代替したえさに、それぞれ全体の5%にあたるカニ殻を混ぜニワトリに与える実験を行った。卵黄の色の濃さを判定するカラーファンの数値は、えさがトウモロコシの場合は8・3、25%代替は8・0、50%は8・1で、見た目ではほぼ同じ色になった。カニ殻を入れない場合の数値は25%代替が7・6、50%代替が7・4だった。

 またカニ殻を与えなかったニワトリの産卵率は85・5%~85・9%だったのに対し、カニ殻を与えたニワトリは87・5%~90・2%と高くなる効果もみられた。これについて同試験場は「カニ殻は県内の民宿で回収したものを使ったため、カニ身が付着しているものが多かった。カニ身がえさのタンパク質濃度、栄養価を高めたことが原因ではないか」と分析している。

 同試験場は今後、カニ殻の効果を県内の畜産農家にPRするとともに、新たに本県産ソバを使ったえさの実用化を目指した実験を進めていく。


おすすめの宿

おすすめの宿一覧

割烹旅館 越前満月

割烹旅館 越前満月

広大な敷地にわずか9室をしつらえた木造平屋造りの宿。広々とした部屋、和の庭園、贅を尽くした露天風呂付客室がお迎えします。

越前厨温泉 あらき

越前厨温泉 あらき

限定6室 海と夕日と蟹の旅館

光風湯圃 べにや

光風湯圃 べにや

3年の構想を経て再建された"老舗旅館"

おすすめの料理店

おすすめの料理店一覧

らでん

らでん

越前がにを極めて30年以上。県内一のかに問屋が営む日本食レストランで、越前海岸と同じ最高の鮮度と味のカニを楽しめる。

日本料理越前がに専門店 やなぎ町

日本料理越前がに専門店 やなぎ町

越前がにを知り尽くした料理長がきめ細やかなカニ料理をご提供します。スタッフとの“カニ談義”も魅力。心を込めたおもてなしで極上のひとときを。

越前かに料理「鹿島」

越前かに料理「鹿島」

三国の海・空そして極上の越前かにフルコース料理!

越前がに職人

一覧

「越前がには日本で一番おいしいカニ」

田村幸一郎

詳しくはこちら

越前ガニのおすすめ料理

おすすめ料理一覧

カニのあんかけチャーハン

カニのあんかけチャーハン

2人分

カニチャーハンにとろ~り、あんをかけてプロ風の仕上がりに。