「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2006年11月 > 献上ガニ来週実施、1カ月半遅れ タンカー重油汚染事故で
福井県は十八日、重油事故で延期されていた宮家への献上ガニを二十三日から二十七日までの間に捕れた越前ガニで行うことを決めた。実施されれば約一カ月半の遅れとなる。
今回で七十一回目となる献上ガニは、戦争のため昭和十九―二十一年と昭和天皇の死去に伴い平成元年に中止された以外、毎年行われている。今年も一月八日に調理予定だったが、荒天で延期された後、重油漂着のため、実施日が決まらなかった。
三国港機船底引き網漁協では試験操業で、カニに重油の影響がないことを確認。風評被害の払しょくのためにも地元の漁業者や観光業者から、献上ガニ実施を望む声が強かった。
県では、日程決定について「回収作業にもメドがつき、献上ガニ作業をしても無理が掛からないと判断した」として、実施を決めた。
午後六時半から三国町安島の「やまに」(山野修一社長)で調理し翌朝、天皇皇后両陛下など二宮家へは宮内庁を通じ、五宮家へは直接、三バイずつ県職員が届ける。